「一人で悩まないでお母さん」

発達障害の子ども達

チームアプローチシステムで天才に!

 

 

 高知県で初めての小児科の発達障害専門外来を、私が開設したのが、20世紀の終わりごろでした。

「家庭―医療―教育―行政によるチームアプローチシステム」という言葉を造ったのも日本で私が最初だったと思います。

学位を取得しほっと一息ついたときに、私の外来は不登校、心身症の子ども達が多く通院し、個性が強いということに気づいたことが

きっかけでした。当時は発達障害の領域に関心を示す医師は少なく、一番遅れている領域の一つだったと思います。

わからないなら、家庭、医療、教育、行政がチームを組んで子ども達をしっかり理解し、手立てを見つけていくしかないというスタートでした。

ありがたいことに、協力してくださる熱血教師が高知にはいっぱいいました。2001年からは日本全国で発達障害の子ども達のための学校での

特別支援教育事業が始まり、私も高知県教育委員会の委員として医療的アドバイスをすることが可能になりました。2007年には、特別支援教育が

法制化され、どうしていいか戸惑う校長、教師の背中をドンと押してくれました。結果、毎週何校もの求めに応じ、高知県内を走り回ることに

なりました。高知県の小学生の学力が著しく上がったのは、教師の特別支援教育への取り組みの成果です。

 

 

 私たちの原動力は、発達障害の子どもたちの魅力、天才性でした。発達障害の子どもたちの特徴はアンバランスです。

簡単に見えることができない、一方みんなができないことができる(天才性)です。「できること」で「できないこと」を簡単に補えばよい、

できることをどんどん伸ばしていけばよい、ただそれだけのことです。それもみんなで!

「家庭―医療―教育―行政のチームアプローチシステムによる特別支援教育~理解と手立て~」です。病院は、薬物療法・言語療法等を担当し、

驚くほどに成果がでてきました。「困った子と言われていた子ども」が「天才」に大変身です。病院の役割は、まず診断し、チームを構築、

薬物療法・言語療法・制度の説明などを行う、二次障害を防止するが主となります。しかし、残念なことに来院時にうつ病などの二次障害に

苦しんでおられる方もいます。幸いなことに当院には精神科医がいますので、二次障害の予防と治療が可能です。

 

  一人で悩まないでほしいのです。あなたのお子さんは「天才!」です。ぜひ、私たちと一緒に!!

 うちの子どもの自慢話をしに来てくださってもOKです。こっそりもOKです。

小児科

 脇口 明子 医師