「今年をしめくくる」と思うと

こころと発達の子ども外来(小児科)

 

 

「今年の初めは?」と思い出そうとすると、あれは?あれは?と思ううちに、昭和54年4月に高知に来た日のことを思い出しました。

夫が「高知医大を創る手伝いをしてくるように、3年で帰す」と岡山大学小児科教授から言われ、夫婦で高知医大小児科に。

当時の医大は、まだ研究棟と講義棟しかなく、道すら整備されていない状態。それから44年「流れに乗って必死に前のみを向き竿をさす」毎日で、

夫は岡山に帰されることなく、高知大学で大学改革を行い、地域協働学部を創り、学長退官後も、やはり大好きな高知で働いています。

そんな中で、私は縁あって「こころと発達の子ども外来」と出会い、現在に至っています。

 

私の診察は毎週水曜日の午後しかない当外来ですが、私は楽しみでしょうがありません。

当外来の患者さん達は、誠実で真面目で、しんどいことがあっても前を向くことに熱心な人たちが多いと思います。

心の底から一緒に悩み、笑い、前に進んで行けます。月~土曜日の当外来の患者さんの言語療法担当の言語聴覚士とその診察の医師、

看護師、薬剤師の支え、ソーシャルワーカーなど他の多くの職員のおかげで当外来は成り立っています。

そのようなことで、「今年をしめくくる」と、私はこの1年も、高知ハーモニーホスピタルでの多くの人たちとの出会いのおかげで、

幸せな1年でしたということになります。患者さん、職員の皆さん、ありがとうございました。

脇口 明子