さて、新年度が始まり二か月が経ちました。4月初めには「やるぞ」と意欲を高めていたことを、続けて維持しておられるでしょうか。
5月の連休を過ぎて、少しずつ寒暖差や不安定な天候に影響を受けたりしていませんか。そんな中、やる気はあるのに、集中できない。
そんなとき、皆さんはどんな風に過ごされるでしょうか。気合を入れて一生懸命集中できるよう、より頑張る方。できないことを認めて、
一度その場から離れる方。様々な知恵で乗り切ろうとしておられることと思います。
「知恵」と書いているのは、すべての「集中できない」に万全に効く方法がないからです。では、あきらめるのがいいのか。
「集中できない自分がいる」と認めて、時には、課題から離れてしまうことが必要な時もあるかもしれません。ただ、
その前に少しご自身の「からだ」に注目してみても良いかもしれません。からだのコリ、固さもそうですが、五感にも
注意を向けてみましょう。目は、“見る準備”ができているでしょうか。耳は、いつも通りでしょうか。鼻は、どうでしょう。
頭で「やるぞ」と思っていても、からだの準備が整っていないと、ちぐはぐなことになることがあります。集中できない時は、
少し立ち止まって、からだの声に耳を傾けて、今そんな感じなんだなと認めてあげるだけでも良いかもしれません。
こころとからだは、不思議なつながりを持っていることが多いように感じます。100回集中できない時があるとすれば、100通りの知恵が
必要かもしれません。いつか皆さんの知恵を教えてもらえたらありがたいなと思いますし、もし、良ければ、皆さんがお持ちの知恵の中に、
私の言葉も入れていただければありがたいと思っております。雨が上がれば、いよいよ夏ですね。どうぞ、ご自愛ください。
臨床心理士