当院では軽度のもの忘れから認知症と診断されるまで幅広く対応しています。
認知症は少し前までは防ぐことはできない病気とされてきました。そして一度発症すると薬やケアで症状を緩和し、進行を遅らせるしかないと思われていました。確かに認知症に対していまだ根治療法はありませんが、治療においても介護においても早期発見と病気の正しい知識と理解の果たす役割は大きいと思います。なぜなら認知症の大部分は、現在の医学・医療のレベルでも早期に発見できれば様々な対応ができるようになってきたからです。
近年、認知症を発症する前段階である「MCI(軽度認知障害)」が注目され、この状態で適切な治療や予防を行えば、認知症の発症を遅らせることや元の状態に回復する可能性があることがわかってきました。また、40代、50代のうちから生活習慣を見直し、改善することで、ある程度の予防につながることも多くの調査・研究で報告されています。もはや認知症は早期発見・早期治療、さらには予防する時代になったといえるでしょう。
認知症がやや進行した段階では、妄想や徘徊といった認知症に伴う精神症状や行動障害(BPSD)への対応に迫られ、適切に対応できてないと職場もしくは家庭生活において支障をきたし患者本人だけでなく家族や周囲の生活の質(QOL)までが低下し、最終的には入院や施設入所の時期を早める結果となります。
認知症を予防するにはどうすればいいのか、認知症を早期に発見しその進行を抑えるためにはどうすればいいのか、どのような役に立つ社会資源があるのかといった問題に対して皆さまに最新の有益な情報をお伝えいたします。また入院での検査や治療も行っております。お気軽にご相談ください。
はじめて受信される方へ
はじめてご来院される方はあらかじめご相談をされるとスムーズに受診していただきやすくなります。地域連携室までお気軽にご相談ください。