検査室では、医師の指示のもと、診療のために行われる、病気やケガなどの状態を確認するためのさまざまな検査を行っています。
臨床検査の目的には、
①症状の原因を調べる
②症状の似た病気の中から、どの病気に該当するか調べる
③診断の確認をする
④病気の進行度合いを調べる
⑤投薬による副作用の度合いを調べる
⑥治療の効果を確認する
などがあります。
当院で行っている各検査について、ご紹介します。
・血液学検査
血液中の赤血球、ヘモグロビン、白血球、血小板の形や量を調べます。貧血などの血液疾患のほか、さまざまな病気の診断や経過観察においても重要な
検査です。
・生化学検査
血液中のさまざまな成分を分析し、身体に異常がないか、身体のどの部分の病気なのか、身体の中に炎症が起こっていないか、栄養状態はどうかなどを
調べます。患者さんが服用、または注射されている薬の血液中の濃度を測ることで、治療方針の決定や服用量の設定にも利用されます。
・尿検査
尿中の蛋白、糖、潜血反応や有形成分の有無を調べます。泌尿器や肝臓の病気を見つけることができ、また糖尿病などの代謝性の病気の検査としても重要です。
・その他の検体検査
インフルエンザウイルスや真菌症など、一部の感染症の検査を行っています。
そのほか、院外の施設に委託をして行っている検査もあります。この場合、検査結果の報告まで数日から数週間時間をいただいています。
・心電図
心電図検査は体に電極をつけて、その心臓の動きを波形で表し記録するものです。不整脈や虚血性の変化等がわかります。心電図室では、患者さんが安心して検査が受けられるように、コミュニケーションを取りながら行っていきます。
検査室は、患者さんと直に接する機会は多くありませんが、これからも「縁の下の力持ち」であれるよう、努めていきたいと思います。