発達障害には、大きく分けて自閉症スペクトラム障害(ASD)、注意欠如多動性障害(ADHD)、学習障害(LD)などがあり、これらは相互に合併することがあります。よって一人が複数の困難を抱えていることが多いです。
発達障害は、幼少期からその特性が連続して存在しています。したがって診断のためには、幼少期からの成育歴をお聞きし、発達障害の特性が存在するかどうかを確認します。さらに各種心理テストを行って診断をしていきます。
また発達障害の診断をすることは、発達の過程とそれに伴う困難の歩みを聞くことでもあります。そして子どもの頃の状況を正しく把握するためには、親との協力関係の構築も非常に大切な要素です。教育機関との連携も欠かせません。
注意欠如多動性障害(ADHD)においては、効果のある薬がありますので、お子様のニーズに合わせて薬物療法を行うことで日常生活において生活しやすくなることがあります。
心理検査には臨床心理士が、生活支援にはソーシャルワーカー、訪問看護を利用されるには看護師が関わらせていただきます。言語の発達、獲得については、言語聴覚士がお手伝いさせていただきます。